全包括的(ホリスティック)な健康感の為に                   受診のしおり補足版

   ファイティングスピリッツ

FIGHTING SPRITS!

  「ハングリー精神」という言葉をよく耳にしますが、空腹や押さえ付けられた状態になると人間は想像も及ばないほど強靭な力を発揮できるようになるもので、特にボクシングでは選手に過酷な減量を強いてハングリー精神が発揮できるようにしているみたいです。「火事場のクソ力」なんてのもありますか?

  実は重大な病気になった時にも、現代医学的には手段がなくなってしまったのに常識からは人間の限界を遥かに超越した力を発揮して見事に克服する人達がいます。精神力が生み出した奇跡としか説明のしようがなく、「ファイティング・スピリッツ」と呼んでいます。(当院のパンフレットコンプレックスに負けるな!」と併読してください)

 

エスカレーターの方向はどちらがいい

  ただ「病気は嫌だ、私は治りたいんだ」とお願いをするだけではファイティング・スピリッツを発揮すことはできません。貴方がこのように常々心に描いているとしたら、それは裏を返せば「私は病気で辛いんだ」と自分で自分に言い聞かせていることになり、他力本願一辺倒ですね(神様や仏様の所にはお願いではなく「辛いけど生きさせてもらっています」とお礼を述べに行くべきなんだと、私は個人的には思っているのですが)。

  もしもの話ですが、病気など全くした事のない人が医者になったらどうなるでしょう?必死に苦しみを訴えてくる患者に対して、病気の経験がないのですから他人の苦しみが分からず、一緒に悩んでくれればいいのですが「気のせいですよ」なんて物を扱うような態度に出られたのでは悲劇ですね。自分で病気や痛みを経験しているからこそ他人に優しく出来るのではないでしょうか?

  発想の転換の問題だと思います。《病気とは人間が優しくなる為の柔軟剤、病気とは人間的成長の促進剤》と捉えてみればどうでしょうか?  
  いい実例があります。最近は膝の痛みを訴える人が多くなりましたが、階段の上り下りは辛いものでエスカレーターがあれば楽なのですが、1本しかない場合は普通は上りに設定されています。しかし、膝が痛い場合には上りは力加減できますが下りは重力が掛かるので力加減をする事が困難で、より痛みは強くなります。弱者を考えるなら下りに設定すべきなのです。膝を痛めたことのない人が設計するから人間全体に優しくなれないのですね。他にも銀行などの自動現金預け払い機に画面にタッチするタイプがありますが、目の見えない人のことえられていませんし、車椅子の人達のことも考慮されていません。最近になってようやく対応機が出てきましたが、「対応機を準備してやった」という態度は、一体何なんでしょうね。

 

The  Fighting Sprits!!

  けれど、病気の辛さからは逃れたいものです。早く逃れる為には適切な医療を受けることが第一で、次には貴方のファイティングスピリッツが大切です。

  癌の告知を受けた人達の5年生存率を調べた統計があります(告知の問題については、この際省きます)。やはり生存率が悪かったのは告知を受けて落胆をした人達で、次には我々医療人も反省しなくてはならないのですが【死ぬこと】を需要する人達でした。「良い患者」に教育してしまったのでしょうか?

  生存率の良かった人達は、「私は癌なんかじゃない!」と真っ向から否定した人達(これも反省すべき点ですね)と、最も理想的な「癌であっても私は最後まで人間らしく生きるんだ!」と病気と正面から闘った人達です。

  病気だということは認めつつも自分の可能性を信じて闘い抜く信念、これがファイティング・スピリッツなのです。貴方に大切なのはこの姿勢なのです。

      

死と成長、このおかしなパートナー

  この言葉は臨死研究の第一人者エリザベス・キューブラー・ロスが著書「死ぬ瞬間」の中で述べているものです。死ぬことを自己の問題として切実に考え始めた時に最終的な人間の成長が開始されると主張しているのですが、うなずける気がします。別に最悪の状態ばかり想定せずに楽しく生活すればいいのです。ただ《病気とは人間を優しくする為の柔軟剤、人間的成長の促進剤》と描いていればファイティング・スピリッツは確実に貴方のものとなるでしょう。

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