全包括的(ホリスティック)な健康感の為に

コンプレックスに

BreakUp The Complex

           

  C・Gユングが提唱したコンプレックス(Complex)とは心理学用語で、抑圧されて意識にのぼらくなっている・強い情緒によって歪められた観念・記憶の群れ、あるいは劣等感という意味です(小学館、新選国語辞典より)。

  でも、こんなに難しい定義をしなくても普段の会話の中で「コンプレックスがあるから・・・」なんて使っていますよね。(かえって回りくどい表現かもしれませんか)別に身体や周囲に問題があるのでもないのに心に何かが引っ掛かって実行に移せないということですよね。心の作用がいかに大きいかです。

  健康に対してもコンプレックスが大きな影響を与えているのです。そこで、本当はあなた自身で病気を克服できること、まだ鍼治療を知らない人々がつまづいていること=『コンプレックス』について書いてみたいと思います。

 

コンプレックスはどうして起きる?

  コンプレックスが成立するまでを具体的に説明しましょう。特に難しいことではなく、毎日コンプレックスは作り続けられているとも言えます。

  例えばサーカスの球乗り曲芸を思い浮かべてください。多分あなたは「球乗りは難しい曲芸だ」と過去の知識を思い出し、「つるつる滑るものの上に乗った時でさえバランスが取れなかった」と自分の体験が甦り、「あんなに恐ろしいことを」と劣等感が生まれ、そして「自分には無理なんだ」という観念が出来上がります。これがコンプレックスなのです。他にも似たような事が沢山思い当りませんか?悪く言えば「自分はダメなんだ」と卑下した気持ちですね。

 

医療におけるコンプレックス

  医療の現場においても医療者と患者双方に様々なコンプレックスがあると思います。例えば医療者側からは「ガンの終末期だから・・・」と表現していますが、病巣が進行しているのは確かですが「もう出来ることはないから」と勝手にレッテルを張っている傾向には怒りさえ覚えますし大変な思い上がりだとも思います。あるいは、診察をすれば自分の気に入るデータが見つかるように検査をしている傾向も否定できません(自分で悪口を書くもの何ですけどね)。

  患者側も「私は病気なのだから・・・」とレッテルを張って保護を受けるのが当然のようにしている状況には疑問を感じますし、病気の原因は本人にあると分かっているくせに災難に出合ったような態度には正直腹が立ちます。

  双方の言い分の結果は「医療に掛からないと病気は回復できない」「病人は管理されなけれならない」かのように、医療によって身体を押さえ付けてコントロールしなければならないような風潮に全員が満足しているように私には見えます(本当はここに一番疑問と怒りを感じているのです)。

  どのパンフレットでも繰り返しているように病気を治す力は【自然治癒力】しかないのです。患者自身が病気を克服しようとする気力しかないのです。

 

ポジティプ・コンプレックスを描く!

  コンプレックスとは通常、ネガティブ(消極的)イメージですが、例えば音楽の時間に上手に歌えたなら「自分はうまく歌える」というプラスイメージを持てるでしょ。次回も「自分はうまいんだから」とイメージすれば成功してしまうものです。これをポジティブ(積極的)コンプレックスと言います。

  「自分は絶対に病気が克服出来るんだ」と強いイメージを描いてください。そうすれば必ず悲惨な形で最期を迎えることなく人間らしく生きられるはずなのです  コントロールから脱出して欲しいのです。 

  個人的にはイメージによりどんな病気でも絶対に克服できる力が発揮できると信じていますし、その実践法として最も有名なのが『瞑想』です。  

 

  コンプレックスの発生する過程で例にあげた球乗り曲芸でも、見学したことのない子供なら簡単にやってしまうかもしれません。劣等感さえなければ大変な練習を積まなくともマスターしてしまえるからです。インドが中心のアーユルベーダ医学では「川の流れと同じように、身体を作っている細胞も次から次へと入れ替わるのだから正常な細胞だけが作り直されれば病気は治る」と一つの考え方を提示しています。一般の我々が精神力でこれをイメージから実行へと移すことは確かに難しいし危険の方が多いでしょう。ですから、医学は実行の為のガイド役であると思います(当院のパンフレットファイティングスピリッツも参照してください)。

    TRADITIONAL JAPANESE MEDICAL

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