治療のポイント 実技編


肩関節脱臼の整復法

ベッドから片腕を出して寝ている患者さんの上からの写真 スポーツ選手に限らず幼児や老人にも肩関節の脱臼が時々あります。これらはハッキリわかるからまだいいのですが、特に気を付けなければならないのが脳梗塞後遺症での亜脱臼です。

 亜脱臼の場合には、ある角度までは腕が上げられるもののそれ以上になると急に痛みが発生してきて、反対側の手で手伝ってやれば上まで上がりますけど激痛を伴います。寝ている状態でも腕をだらりと下げていれば痛みが発生し、夜中になると疼いてきます。専門家が触診すると肩関節には溝(隙間)を触れます。

 さて肩関節の整復法ですが、ぐいっと無理に引っ張るような無茶をしなくても患者さん自身の腕の重さによって勝手に入ってくれます。右の写真のように、整復したい側の腕をベッドから出るように患者さんをうつ伏せで端に誘導します。

ベッドから支えてもらいながら腕を出している患者さんの写真   支えられていた腕が自然落下した写真

 左の写真は上の写真を横から撮影したもので、施術者が患者さんの腕を支えた状態でベッドの端に来てもらいます。
腕を下に引っ張っている写真  右の写真は施術者が手を離して支えを外され、腕が自由落下したところの写真です。整復法はこの動作を繰り返すこと、たったこれだけです。
 注意点としては最初は患者さんが怖がるので十分な説明をしておくことであり、緊張して力を抜いてくれませんから、力が抜けた瞬間にパッと手を離して自由落下させることです。一回の施術では5〜10回程度繰り返せばいいでしょう。 肩関節脱臼の整復実演ビデオ   youtubeで再生

 幼児が肩関節脱臼を起こした場合、本人の手が軽すぎて整復されなかったという経験があります。このような場合には右下の写真のように施術者が腕を引っ張ってやることも必要のようです。しかし、決して強くは引っ張らず整復の様子を確認しながら行ってください。


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