於2013/03/03  名古屋市障害者スポーツセンター


『目標』と『目的』、

ロングディスタンス2013



  長男が合図棒を手伝っている   次男が合図棒を手伝っている >


 
ベンチ到着直後の次男との記念撮影   次男がターンの合図をしようと待っている場面


昨年の 気が付けば10年連続、ロングディスタンス2012 では食べ過ぎによる苦しさと「取穴書」の編集作業で練習がほとんどできていないという条件を持ちながらも、何故か800mを全力で泳げていました。その「取穴書」も無事に発行できたので半年間は充分に練習へ余裕があったはずなのですが、後述する精神面への圧迫により今回は泳ぐ前のプレッシャーがとても強い大会となりました。

ベンチ到着後の母親と子供たち  左上の写真は会場到着後にベンチにした観覧席で私と次男の記念撮影であり、右上はその次男がレースが始まり合図棒を持って待っている場面です。右は子供たちと母親での記念撮影です。また左下は、父親である私と子供たちでも撮影しました。 ビデオ 800m出発直後、応援団は楽しそうです と関係者からも家族全員での参加が当たり前に思われるようになったこの記録会。しかし、競技者からは卒業させてもらっているものの半端な距離を泳ぐのではありませんから、完泳という「目標」は遥か彼方のものです。
 昨年はぶっつけ本番だったので恐怖を感じる間もなかったのですけど、800mと1500mのインターバルが極端に短いことが予想されていたので、これはプレッシャーになっていました。そして昨年の800mの記録だけは、どうしても更新したいという野望がありましたし。
ベンチ到着直後に子供たちと父親での記念撮影

『目標』と『目的』

 ところで話が飛びますけど、2012年後半から2013年前半に掛けては学校での「いじめ自殺」や「体罰」という問題が噴出しています。このうち「体罰」は体育系部活での指導という名義での暴力を指して表現されているのですけど、鉄拳によって競技力が向上するということはあり得ません。稚拙な指導者による卑劣な暴力のことを、「体罰」と表現する方に問題があります。
 ちなみに特に若い選手では乗りすぎてしまうと暴走が止まらなくなることがあるので、その時には身を挺して制止する必要があると思われますし、精神面の未熟さからゲームを途中で投げてしまったり理由のない練習のエスケープなどには、「懲罰」という意味で一喝があって構わないと思います。そんな時には、気合いを入れ直すためのアントニオ猪木みたいな「闘魂ビンタ」の一発や二発はあっても構わないでしょう。
 では指導者と選手が、あるいはゲームとその結果の認識が噛み合わないとどうして悲劇へつながってしまうのかと考えていた時、明確に答えがラジオから聞けました。それは『目標』と『目的』を最初に明確にしておくこと。2011年のなでしこジャパンは、「優勝することで東日本大震災に苦しむ人々を勇気づけたい」という『目的』がハッキリしていたので、『目標』であったワールドカップ制覇へ到達できたという話は、有名なところだったそうです。
 強くなりたい・勝利を手にしたいという目標は誰にもあるのですけど、どんな目的のためなのかの意味づけがないと途中で精神力が萎えてしまいますし、目標だけが一人歩きをして暴力へつながることもでてきてしまいます。『目的』のために『目標』があってもいいですし、『目標』へ到達することにより『目的』が遂行される、これは車の両輪ですからバランスが取れればいいのだと思います。

ターンの直後で水しぶきが立っている写真  このロングディスタンスだけを振り返っても、『目的』のあった年には記録は別としても練習を含めて充足感がありました。けれど特に目的を持たず単に泳ぎ切ることだけだった年は、その後に後悔したことを覚えていても充足感がなかったように思われます。学生時代を振り返れば、目的がしっかりしていた時には勝てなくても充足感がありましたけど、勝てる実力があった時ほど目標しか見ておらず足下をすくわれて敗退していたように、今からだと思い出せます。
 実はこの一年間、「取穴書」の作成には大きな足跡が残せたのですけど燃え尽き症候群の傾向があり、また仕事でも個人でも恩を仇で返されてしまう行為が続いていたので精神面のタフさが衰えていて、ネガティブな発想が先行してしまい『目標』しか見えない状態でした。

レースを終えて記念撮影  しかし、「目標と目的の明確な位置づけ」という話を聞いてから、泳ぎ切るという目標へ到達することにより精神面のリフレッシュができるという目的を捉えられるようになりました。 ビデオ 1500mもゴールして、安堵の表情

 でも、正直きついノルマでした。左の写真ですが、レースを終えてまた記念撮影ができた時、全身の筋肉が痛くてたまりませんでした。距離的なことに関しては不安はないはずなのに、当日までのストレスは大きかったですし、800mでは00:14:54と自己ベストが目標通り更新できましたが思った以上にきついレースであり、記録にも不満があります。1500mも00:29:56とBクラスの記録を上回ることができたのですけど、昨年よりインターバルがあったのにきつい感じは同じでした。  それでも、一つ乗り越えられた充足感があります。来年もまた『目的』を持って、参加することでしょう。 ビデオ 1500m自由形がスタートです、一応25mまではトップですね

おまけ ビデオ 合図をしようとしていたなら、タイミングを逃してお父さんの方が先にプールサイドに着いちゃった   ビデオ 今度はバッチリ合図ができて、満足そうな表情で休憩に入る長男


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