ていしん試作レポートの閲覧ページ

 このページでは、オリジナルデザインの「二木式ていしん」の試作品レポートを中心に、"ていしんでの治療"についてまとめた文章を掲載しています。主にはブログからの再掲載なので説明が重複していたり途中で考えの変わっているものもありますけど、臨床の中で見つけてきた生の記録とご理解ください。
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二木式ていしんオリジナルバージョンレポート

1.ていしんを試作中(その1)、小里式ていしんについて 2009年02月27日
 治療年数が長くなってくるとオリジナルデザインの道具を作りたいと思う人も多く、多くの先輩が一番改良しやすかったからでしょうがオリジナルの"ていしん"を製作しておられます。日本では一番知られている小里式ていしんでの印象深い思い出から、まずは導入となります。

2.ていしんを試作中(その2)、森本ていしんからオリジナルへ 2009年03月03日
 "ていしん"での治療へ自然発生的に切り変わりつつあった頃、もっと先進的な先輩がおられました。森本式ていしんには本当にお世話になりましたが、あくまでも森本先生の道具です。アイデアのかなりをいただいたのですが、どのように二木式へ変更したのかを説明しました。

3.ていしんを試作中(その3)、第二弾で完成まで80% 2009年03月21日
 竜頭と先端の細くなっている部分の比率については納得できるものへと改良されましたが、敢えて先端を切り落としの状態にして気のながれやじゃにたいする効果を検証しました。

4.ていしんを試作中(その4)、鍼とは「気のアンテナ」 2009年04月03日
 武道家は相手への攻撃だけでなく、防御にも優れていなければなりません。治療家は治療の気を送り込むだけでなく、邪気を受けないための工夫も必要です。鍼は「気のアンテナ」だとよく言われますが、邪気を受けないための工夫を盛り込んでいることも説明しました。

5.ていしんを試作中(その5)、鍼は挟むもの 2009年05月19日
 先端だけでなく反対側の竜頭も端っこは真円にしてもらうことで、「気のアンテナ」は完成しました。そして一番の特徴である竜頭部分にどうして平面をもうけたのかについて説明しました。

6.ていしんを試作中(その6)邪を払う 2009年06月08日
 二木式ていしんは両方向で使います、つまり「邪を払う」時には竜頭の側で押手を作らずに当てます。後に"邪専用ていしん"にこれらの手法は引き継ぐのですが、様々な臨床例も報告してあります。

7.ていしんを試作中(その7)、最高ポイントで抜鍼する 2009年08月25日
 山で一番高い場所は頂上です。手法もこの山の頂上と同じ最高ポイントで抜鍼するためには、手応えがあってからでは遅いのです。これを会得するために、臨床的手法収斂を"ていしん"だからこそ思いついたという話です。

8.ていしんを試作中(その8)、充分に気を補う? 2010年03月03日  「この患者さんは丁寧に行わねば」と力が入れば入るほど結果がついてこなかったというのは、>ぶっ壊すまではしなくてもやり過ぎていたからではないでしょうか?充分に气を補うということは、最高ポイントで手法を行うということを再び説明しています。

9.ていしんを試作中(その9)、適切な衛気・営気の手法について 2010年03月20日
 本治法だけでなく標治法レベルでも、病態に応じて衛気と営気の手法を使い分けていかねばなりません。それが本治法と標治法で必ずしも一致しないということがわかり、色々と考察をしました。けれど病態に聞くのが一番であり、頭だけで考える必要もありません。臨床はダイナミックに行いましょう。

10.ていしんを試作中(その10・最終回)、菽法脉診の矛盾とていしん 2011年05月25日
 漢方鍼医会では難経五難に書かれてある菽法脉診を取り入れているのに、長年の癖で治療終了時には三本の指に平均化された脉状をどうしても作ってしまっていました。"ていしん"での治療により矛盾を打ち破ることができ、それは刺さない治療でより効果が出せる自信にもなっています。



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