六十九難の治療法則

 「経絡治療」といえば、解釈に差はあっても難経六十九難の治療法則を金科玉条としてきました。つまり「虚すればその母を補い」であり、自経と親経をセットで補うというパターンです。
 親子で補うというのは生理的にも病理的にも合理性が高いので、生意気ですがよくできた治療法則だと思っています。しかし、パターン的に自経から親経へと補っていて逆に崩れてしまうことはかなり以前から分かっており、このような時にもできる限り剛柔を用いて陽経から親経を補ってきました。
 問題なのは脾虚の時で、心経や心包経を剛柔で補おうとすれば膀胱経となるのですがこれが使いにくい。先日の例会で下合穴の活用例などを発見し色々見ていると、脉状の変化を先読みしてもっと鍼数が減らせられるのではないかと挑戦中です。

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