でも、鍼灸治療が著効にならない頭痛もあります。私のように高度な緑内障から来る頭痛だと、その場で解消できるわけではなく、一日かかってしまうことがあります。それでも一週間続くようなことはありませんし点眼薬よりも眼圧を下げる自信はあります。30年前にこのレベルへ到達できていたなら、全盲にはならなかったかも。
前エントリーにも出しましたが脳腫瘍や硬膜下血腫など、手術が必要なケースがあります。それから歯根が腐敗して膿が顎の骨へ到達しての頭痛は、まず口腔外科で抜歯してもらうのが前提になります。けれど骨盤の歪みからの頭痛は、物理的変化であっても徒手矯正が必要になります。
要するに適材適所であり、何が原因なのかを見抜ける診察・診断力が鍵となります。脈診はその中でも、飛び抜けて便利です。滋賀漢方鍼医会公式テキストには「身体各部の病症」が収録してあり、診断の助けになってくれるものと思います。出版後にリクエストも含めて拡充する予定です。
鍼灸業界で特にテキスト類で今一番不足しているのは、具体的な治療法が網羅されている資料がないことだと私は感じています。伝統鍼灸学会で次に出す大きな出版は、身体各部の病症がいいのになぁ。