十年前の脳梗塞後から足がうまく前へ出ず、言語も不明瞭な発音になっている高齢の男性、少しでも足元がしっかりできればということからの来院です。
脳梗塞後に現れる脈状というのがあるのか私にはわかりませんが、胃の気がしっかりしているのでそこまで後遺症がひどいのだろうかというのが第一印象でした。解除されてベッドに寝たはずが、本治法が終わっただけなのに一人でトイレへ立たれていましたし。
臀筋が強い硬結になっているので、二木式奇経鍼で緩めれば少しは足の動きが改善するかと標治法を終えました。二度目に来院されると数日足が軽かったということで、同じような治療を繰り返すとまず言語が明瞭になり、本日は杖なしで入ってこられました。
これはラッキーなケースであり脳梗塞後の症状がこれほどまでにすべて改善できるとは言いませんが、実は筋の深さで停滞しているものを取り除けばもっとたくさんの患者さんの動きが改善できるように思えてきています。
一つ問題なのは、患者さんに依存心がないこと。「自分でもう一度頑張って動きたい」という前向きな姿勢であることが、やはり肝心です。