漢方鍼医会での奇経治療23

 虚実や補瀉がごちゃごちゃしているのに、「漢方鍼医会の奇経治療を開発せよ」といわれて、従来の二つを結んでのものではない古典に基づいたものとなるとますますややこしいのではと、やや拒否反応が出ていました。
 しかし、学会誌を聞いている中で「どうして百会がおしりの症状に著名な効果があるのかは督脈上に位置しているから」と、そのままが書いてはなかったのですけどヒントになる文言だと記憶に残りました。
 確かに痔には毎回驚かされるほどの効果があり、しかもお灸は用いずていしんだけでも明くる日には効果が出ているのですが、理論的には理解していても督脈を動かしているためだとはあまり深く考えていませんでした。
 「それじゃ本治法の後もしくは全体が終わってからまだ残ってしまっている症状に対して流注を考えて施術をすれば」と、ふと思いつきました。
 それで左肩関節でも肩と雲門の間に腕を強く引っ張られてから発生している痛みに対して、治療が一通り終わってから肺経の流注ということで左列缺に専用鍼をしばらく当ててみたなら、直後から痛みが半減していました。私の左肩関節痛についても、痛みが減少しています。
 ということで、まだ思いついただけですけど救急法のようにして本治法の前に使うことばかり考えていましたが、補助療法はナソ・ムノのように後からのものもあるので、後から行うことに絞れば意外と出口は近いかもしれません。

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