私は脈状は積極的に変化させる派

今週は不問診が出来ないというか、非常に脈状が読み取りにくくてなかなか診断に苦慮する初診の患者さんが目立っています。
若い女性は動気の自覚はないものの頭痛があって倦怠感が強く、眠りにくかったり目の奥が痛いとか一つずつ拾い上げると大変ですけどバセドウ病としてなら納得できます。ところが、かなりの数脈なのに不整脈で細く硬いというのですから心臓の動きと合わせて確認したほどです。結局バセドウ病でした。
それほど年齢の行かない男性は毎日夕方から頭痛がして、CTなど一連の検査をしても原因がわからず、病院から処方された薬では鎮痛しないのに市販のロキソニンだと大概は鎮痛ができる。結論は側頸部の硬結が強くなりすぎていました。
「脈が見にくかったならお腹に散鍼をして」とは初学の頃から習ってきたことですけど、切り分けツールや証決定をまずしてしまってと積極的に脈状を変化させることから、原因へたどり着けています。やっぱり「慎重にそっと邪の場所を探す」という脈診、私には合わない感じです。