注意!!腰痛にカイロは禁物

  寒くなると鍋物やコタツが恋しいくなります。使い捨てカイロも恋しい季節です。他社製品との差別化のため熱量が違がったり「腰痛用携帯ベルト」とか張り付けのりが標準付属するなど色々あるようです。

  ところで、「痛みは暖めれば治るんだ!?」と言いますが、確かに痛みは軽減しても全てには適応できない大変な間違いであることを ご存じですか?

 

暖めれば痛みが止まる理由

  激しい痛みの部分には炎症があり、炎症部位には普段は見られない脈動や熱を触れます(炎症には発赤・腫張・灼熱・疼痛の四大特徴があります)。

  要約すれば炎症部位には熱があり、お風呂やカイロで暖めれば外と内との温度が同じになるので一時的に痛みは見事に止まります。しかし、そう簡単に病気が治ってくれるならいいのですが、悲劇はすぐに貴方に訪れます。

  外の熱を吸収した炎症は益々勢力が増大し、気持ち良かったお風呂やカイロで暖める以前の2倍も3倍も痛くなる(痛くなっているはず)です。

  また、こんな説明も出来ます。竹細工をする時にロウソク等の火で焙ってやると竹の繊維が伸びて普段は無理に曲げようとすれば折れてしまう竹が簡単に工作できます。同じように腰にカイロを当てっ放しにすると筋肉繊維が伸びて力が無くなり、痛みは軽減しますが病気(腰痛)は回復しません。

 

カイロの当てっ放しは禁物!!

  温泉療法は発病から何年も経った慢性症には効果を発揮しますが、急性症は絶対禁物です。整形外科も赤外線やマイクロで暖めますが、すぐ湿布で熱を吸収させています(まぁ表現は悪いですが一時凌ぎに過ぎません)。

  カイロを当て始めたばかりの人はすぐに外してください。残念ながら当て続けている人は次の暖かい時期に是非外してください(テレビは必ずしも事実だけを伝えてはいません、例えば原子力発電の宣伝のように利益追求の為には嘘も平気で報道しています)。

  「正しい認識は体験によってのみ与えられる」です。腰痛から解放されたいなら冷え症の方でもカイロを腰からはすぐに外してください



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