包括的(ホリスティック)な健康感の為に

 自立自律育る

  「私は自律神経失調症だと言われたのですが・・・」と相談を受けるケースがよくあります。この自律神経失調症とは、簡単に言えば病名が判らなかった病気のことです。

  自律神経とは、随意神経(運動をしたりなど意識的にコントロールできる神経)に対して、自動的に内蔵などをコントロールしてくれている不随意神経のことです。自律神経には交感神経と副交感神経という2種類があって概ね反対に作用しているので、自ら調律をしているという意味で「自律神経」と呼ばれているのです。

  つまり、自律神経失調症とは原因が判らないのに身体のバランスが崩れている状態の表現であり、特定の症状ではありません。逆に言えば、原因が判らなければ呼吸器でも消火器でも婦人科でも何でも自律神経失調症なのです。

 

自律神経を助けてやる

  例えば、心臓の動きも走ったりすると早くなり寝ていると遅くなるように自動的にコントロールされていますが、これが自律神経の役目です。他にも食べ物が胃に入ってきたら胃液を出して消化が終わると休息させたり、呼吸の速度を調整したりと、概ね身体を周囲に合わせる役目をしています。

  但し、内分泌系(ホルモン)の働きとは密接な関係があるのですが別なのです。ホルモンは男性的・女性的な調整をしたり血糖値を調整したりしていて、概ね身体の基本的な状態の調整の役目をしています。どちらも大切です。

  それでは、自らリズムを取って自動的に働いてくれている機能ですから、ご主人である貴方は左ウチワで仕事を任せ切りにしていいのでしょうか?残念ながらそんなに甘くはありません。自律神経も助けてやらねばならないのです。

  下痢をしたとします。下痢とは腸が弱ってしまったから内容物を出してしまって早く修理に取りかかろうということですから、冗談じゃなく最短時間で下痢を止める方法は何も食べないことなのです(脱水症状を防ぐために水分は飲まなければなりません)。貴方はやはり手伝ってやらねばなりません。

                                                            

自立が自律を育てる                         

  ある統計があります。20代から50代までの間に常に定期的な医者からの指示と管理を受けてきた人達とそうでなかった人達を比較したものです。

  結果はどうだったでしょうか?大病をした・治療を受ける必要のある持病がある・自殺・喫煙依存・アルコール依存・精神的症状がある・仕事への意欲がないなどの項目総てが定期相談を受けていた組の方が成績が悪かったのです。驚くべき事項としては、自殺に関しては倍近い率で発生をしていました

  ここで絶対に誤解して欲しくないのですが、この統計には「管理を受けていた」という重大な項目が含まれています。つまり、成績の悪かったグループは『他人(医者)任せ』の依頼心が強かったのです。医者に定期的に通っているから絶対に大丈夫だし病気になっても医者の責任だから・・・とでも思っていたのでしょうか?悪く言えば未だに自立ができていなかったのですね。

  やはり自立心を持って自己管理をしないと快適な人生は得られないのでしょう(極当り前の事なのですが)。それぞれ個人に合ったリズムというものがあるのですから、自分でそのリズムを作る必要があると思います。成績の良かった組は多少無茶はあっても自立して自分のリズムを持っていたのでしょう。

  これを要約すると、自立が自律を育てると表現出来ますかねぇ。

 

どこまで治すかはあなた次第です!

  ただ治療に通うだけでは病気は治らないことを理解されたでしょうか?医療はあくまでもお手伝いなのですから、真に病気を治す力は「私は絶対にこの病気を克服するんだ」という貴方の信念に支えられて生まれてくるのです。

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