No  成人病

Yes生活習慣病

  「動脈硬化」「高血圧」「心臓病」「脳溢血」「糖尿病」などの病気はある年齢以上で、つまり老化と共に発生頻度が高まるので『成人病』と従来は呼ばれてきました。しかし、成人病と言っても必ず全員が病気になる訳ではなく、きちんとした生活習慣であれば自己防衛できます。「自己防衛なんて面倒臭い」とまた聞こえてきそうですから、まずは成人病にかかってしまった時に発生する症状をお教えしましょう。

 

成人病の症状

動脈硬化    自覚症状は特にはありません。悪玉のコレステロール(脂肪)が付着し、ちょうど油を大量に使う台所のガスホースが固く弾力がなくなってボロボロになるのと同じ状態です。次に出てくる高血圧や心臓病や脳溢血の原因になります。

高血圧    ホースの圧力が高くなり過ぎると破れたりポンプに負担が掛かったり、ということは脳溢血や心臓病の原因となります。自覚症状としては目まい・立ち暗み・動悸・息切れ・胸(心臓)が苦しい・疲れやすい等々です。

心臓病    当り前のことですが、心臓が止まると死亡です。幾種類かに分類することができます。

  @狭心症は、心臓自体に栄養を供給する血管があるのですが何かの負担があると(大抵は階段を昇るとか慌てて小走りになった程度の普通の人には何でもないこと)その血管が縮んでしまい、一瞬ですが心臓の動きが鈍る病気です。発作時は激しい胸(心臓)の痛み・息が出来ない・目の前が暗くなる等々がありニトログリセリンを服用することで救急処置ができます。「どこでもいいから毎日貼りなさい」と言われて湿布剤のようなものをもらっている人は、薄いニトログリセリンが塗布されていますから勝手に中止せずに忘れず貼り続けてください。

  A心筋梗塞は、前項の狭心症が重症になったもので心臓の筋肉が一部使用不能(血液が通わないので腐る寸前)になります。発作時には息ができない・目が見えなくなる・失神等々があり、即入院が必要です。

  B心臓肥大は、肥満によってポンプに負担が掛かっていることです。1Kg太ることで毛細血管は合計で100m伸びると言われます。スポーツで鍛えて強く大きくなった心臓ならいいのですが、肥満で延長された脂肪にも血液を送らなければならない心臓はパワーアップの必要があるのにそんなエネルギーはどこにも見当らない。そこで退職金の前借り(赤字国債)のようにして自転車操業になり弱々しく中身がないまま大きくなっているのです。自覚症状はありませんが高血圧や心筋梗塞の原因となります。解決方法は 『痩せてください』

脳溢血    脳出血・脳梗塞と種類はありますが傷害された部位によって言語障害・記憶障害・運動障害と異なってきます。特に大切なことは発生した事態を悔やむよりもリハビリを根気強く行うことです

糖尿病    血糖をコントロールするインシュリンが生成できなくなる病気で、自覚症状としては甘い匂いの尿が出る・喉が異常に渇く・急に痩せる・疲れやすい等々です。しかし、糖尿病で最も注意すべきは外傷を作ると簡単には回復しないこと・それに伴う激症の感染症に掛かりやすいこと・視力が低下することです。現在、失明原因の第一位は糖尿病です。高齢での失明は職業だけでなく点字の習得や歩行など社会生活が極めて困難な事態となります。絶対に防がなくてはなりません。

 

No.成人病  Yes.生活習慣病

  今まで「成人病」と表現してきましたが高血圧や糖尿病は生活が不節制であれば年齢に関係なく発病します。事実、スナック菓子やインスタントラーメンやジュースばかりを取るので肥満で糖尿病の小学生が増えています。20代での高血圧や心臓病も珍しくなくなりました。

  厚生省では1997年に『成人病』から『生活習慣病]に名称変更しました。理由は前述の通りで「年を取ったのだから病気になるのも仕方がないか」という甘えた考えから脱却してもらう目的もあります。

  恐ろしい症状に襲われる前に、自己防衛と治療です。

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