頭痛の話

 頭痛という病気は随分と昔からあったらしく、「三国志」でも武将が随分と苦しんだとされています。

 現代ではテレビやパソコンなどディスプレイを凝視することが多く、目の疲れから来る頭痛が増えつつあります。また婦人科疾患を初めとして、各種疾患より発生してくる頭痛は多く、頭痛薬を常に携帯しているという人も珍しくないでしょう。簡単に服薬してしまうというのにはちょっと賛成しかねる面があるのですけど、吐き気に変わってくると必ず嘔吐してしまう人などもおられますから「頼りすぎない程度にしておいてください」というコメントにしておきましょうか。

 

頭痛の原因

 頭痛の原因ですが、「原因不明」です。これだけ発達した西洋医学による検査と分析でも人間の身体はわからないことだらけであり、頭痛も全く原因不明です。筋肉が固くなって神経や血管を圧迫していたり虫歯によってリンパ節が腫れて循環障害が出ていたり、緑内障のように網膜が圧迫されてなど発生機序がわかるものもありますが、そこから先がわかりませんし原因の除去も簡単にはできません。まして偏頭痛など実際には多発しているのですが理屈に合わないようなものも多いのです。

 それを止めてしまえる頭痛薬がたくさんあるというのも考えてみれば怖い話であり、頭痛薬とは一種の麻薬ですから依存症にならないようにと、もう一度警告を書いておきます。

 

どんな頭痛が危険?

 「あの人は頭痛がするといってクモ膜下出血を起こした」とかいう話を時々聞きますよね。どんな頭痛でも苦しくて気持ち悪いですが、特に頭の中心部分が痛くどんどん痛みが増してくるような時にはご注意ください。また気分の悪さが半端でなく、うまく喋れないとか手足が動かしにくいと感じたなら、すぐに誰かの助けを求められる方がいいです。これは脳溢血につながりかねません。

 相当に頭痛がしていても脈打つようなものや痛みの程度が変化するものはまだ大丈夫です。しかし、後頭部が痛むものは緑内障や口腔内の膿排(虫歯が悪化して膿が脳に達しようとするもの)が考えられますので、一度検査を受けることをお奨めします。

 

特殊な頭痛があります

 ところで、頭痛薬が全く効かないだけでなく一ヶ月以上も頭痛が持続しているというケースがあります。しかも、このタイプが最近増えています。

 最初にこの症例と出会った時にはビックリしたのですが、脉診するとどうも骨盤異常があるみたいですし足の長さを比べてみると見事にズレていました。「一ヶ月以上も持続しているのだからもしかして」と鍼灸治療の前に骨盤矯正をしてみると、なんとなんと頭痛が一発で半分以下となってしまったのです。

 骨盤異常があると通常は腰痛になったり足が痺れたりなどするものですが、身体の中心部分にありますからその影響が上向きに働いて筋肉を緊張させ頭痛を発生させるという理屈は考えられます。でも、実際に発見するまでそんなことを考えたことはありませんでした。

でもでも、一度理屈がわかり診断方法もわかってしまうとこのようなケースは確かに存在していて、持続的な頭痛の人はかなりがこのケースだと考えられます。

 持続的でなくとも慢性の頭痛でお悩みの方は、一度診察を受けてみてください。

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