食養生の話

 

 表と裏・天と地・陰と陽・静と動・男と女と言ったように、世の中には全て拮抗する存在があります。

 植物についても酸性とアルカリ性という拮抗した性質があり、バランスよく取らないと、例えば肉食中心になって痛風になったりします。

 東洋には、「医食同源(いしょくどうげん)」という言葉があり、病気は医療を受け食養生しなければ治らないと諭しています。そして、酸性・アルカリ性ではなく東洋医学的に陰性と陽性に区別された食品を選択して取ることが大切です。

 しかし、この解説を始めると小冊子が出来てしまうので、今回は極簡単で有効な話に留めます。

 

 例えば驚くべき事実として・・・

 普段何気なく食べている美味しい魚の干物は注意をしなければ大変危険なものです。何故か?

 魚を干している間に、体内の油が腐って酸化し、中性脂肪となります。この油がとても美味しいのですけど、時に干物を焼いたりすると腐った油をさらに酸化させていることになるのです。この中性脂肪は人間では分解できず、外へ出すしかありません。ところが、処理能力は限られているので、取り過ぎた分は体内の血管壁に付着し動脈硬化の原因となるのです。

 これを防ぐには、中性脂肪を分解してくれる食品と一緒に食事をすることです。大根おろしや酢がその役目を果たしてくれます。 昔から言われている「食べ合わせ」とは、食物が身体に及ぼす影響を考え言われてきたものなのです。

 現在のようにインスタント食品や加工食品が氾濫してしまっては手作りの時代に戻ることは出来ません。ですから、いかに上手に組み合わせて食べるかが、これからのポイントになってくるでしょう。

 

 そこで、当院がお勧めしているのは「玄米」です。

 陰性にも陽性にも属さない食物は、水・塩・ゴマ・玄米の四種類だけ。その中でも玄米は細胞の余分な水分を弾く作用があります。本来ならこれに加えて野菜等の種類も選ぶのですが、玄米にすると自然に肉類との食べ合わせが悪くなり、空腹感もあまりなく、しかも引き締まった身体に変化するはずです。最初は食べにくいかもしれませんが、慣れれば白米より美味しいはずです(三食はきちんととってください)

      TRADITIONAL  JAPANESE  MEDICAL

        脉診流 にき鍼灸院

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