於2010/03/07 名古屋市障害者スポーツセンター
リペンジのダブルエントリー2010
今年は私の心の中だけですけど、二つの決意で臨んだロングディスタンスでした。一つ目は昨年の
あわや危険寸前!2009年ロングディスタンス報告
で書いているように、今まで泳法違反での失格経験が一回あっても棄権の経験はなかったのですが、応援がなければ特に子どもたちの声援がなければ棄権していただろうという、水泳を続けてきて一番くらいに悔しい思い出へのリペンジでした。
何としても悔しい思いのままでは水泳を追われませんし、一年前にはまだお腹の中にいた次男に一度は父親の頑張っている姿も見せておかねばならないと、リペンジへ向けて練習を一年間頑張ったつもりです。それゆえ敢えて800mと1500mの、ダブルエントリーへ戻したのでもあります。
今年も
ビデオ 800mでの応援風景
と奥さんと子どもの声援に助けられ、タイム的にも800mが00:15:08、1500mが00:29:28とBクラス落ちすることなく踏ん張って泳ぎ切れました。
ビデオ 声援で包まれている会場
1500mの途中からは左足に痙攣が発生し痛みとも戦いながらの泳ぎでしたが、ゴールした時には「あぁ終わった」という実感がしました。二つ目の決意とは、競技との決別でした。
「跳ぶために退く」という言葉を昨年の報告では多用しているのですけど、少しでも早く泳ぎたい・走りたいと意地になることはこれで「おしまい」にしました。最初からトップアスリートではありませんし、瞬発力はもちろん持久力さえピークは既に過ぎていることは分かっていたのですけど、まだ「競技者」ではあり続けたかったのです。しかし、自他共に認めるように私へ求められているものは鍼灸師としての仕事であり、リソース配分も個人のわがままを通せるレベルでは許されなくなってきました。これは本当に幸せなことです。
ビデオ 1500mのスタート風景
では少しわかりにくいですけど、5コースの知的障害者の一人がゴーグルを着用していなかったのでスタートが遅れたように、本当に色々なことがあり本当に楽しく過ごさせてもらったスポーツです。これからも楽しく泳いだり走ったりボールを投げたりはしていきますけど、「跳ぶために退く」こととしました。選手のサポートは医学面だけでなく総合的にしていきたいですし、またいつか市民スイマーとして意地になって練習する時間へも戻りたいと希望していますが、とりあえず「おしまい」が迎えられました。
左の写真はレースを待っている時間帯に観覧席で遊んでいる子どもたちであり、右の写真はレース後の家族五人での記念撮影です。来年のロングディスタンスは、ピクニック気分で参加できるでしょう。