マタニティー・ブルーとは、妊娠と出産に伴う気分障害のことをいいます。これも今回は効果的な回避策が見つからなかったのですけど、特に初産であれば必ず襲われるものだと最初から身構えておく方がいいかも知れません。
気分障害とは一般的には鬱(うつ)症状として認識されているでしょう。鬱症状にも様々なものがあるのですがこの場合は妊娠中毒症もなくつわりの重だるさが済んでいるのに気分が高揚しない、つまり無気力や何でも人のせいに考えてしまいます。妊娠中であれば準備状況や出産の恐怖からのストレスであり、出産後には体質の変化や生活時間の不規則や周囲との人間関係などやはりストレスがそのほとんどであり、中には子供が可愛いゆえに成長して欲しくないという願望を抱いたりするケースもあるようです。育児ノイローゼもマタニティー・ブルーの一種ですね。 |
鬱状態で最も注意すべきは自殺ですが、他から来る鬱と比べればハッキリ願望が分かりますので周囲が守ってあげてください。
気分障害の時に絶対にやっていけないことは、励ますことです。「頑張れ」という言葉は本人がやる気を出している時には追い風になるものの、やる気が出ていないのに「頑張れ」といわれれば怒りや恨みの感情が沸いてしまいます。校内マラソンを張り切って走っているなら「頑張れ」は嬉しい言葉ですが、嫌々走っているなら「頑張れ」は怒りを感じることを想像していただければお分かりになるでしょう。 気分障害から脱出するには、本人が「気付く」しかありません。本を読むなどして自ら気付いてくれればそれで良いのですが、言い換えればいつも誰でも陥る危険性のある症状なのですから、人生という海を「泳いでいる」のか「おぼれている」のかを本人が判断するように仕向けてあげることです。 |