生まれてきてくれて、ありがとう


− 妊娠から出産までの軌跡第三章、弐回目の自宅出産(その3)

出産には鍼灸を

臍帯を切断する直前写真  鍼灸院を開業していると、その間には不妊や逆子や安産に関する治療にも多く携わらせて頂きました。不妊に関しては「必ず成功する」という保証が出来ないものの、幸いにしてどれも期待に応じられてきたのではと自負しています。
 産科医や助産師の立ち会いがないと法律的にも出生届が出せないなど、出産そのものは鍼灸師の守備範囲外です。けれど出産直前まで三陰交への安産灸を続けることで、安産が連続できています。

後陣痛へ三陰交のお灸写真  そして今回は後陣痛が強かったので三陰交へお灸をしてみると、これも痛みが急速に落ち着くという著効がありました。もっとも夜中にはひどい腰痛となっていたのですが、これは骨盤矯正ですぐ回復しています。これも家族で枕を並べて眠れていたからの幸運でしたね。
 小児鍼のこと(このページ内に次男への小児鍼のビデオもあります) については何度も書いてきましたが、今回も出産直後から行っており、その後も風邪や水疱瘡などはしていますけど極めて健康的に育ってくれています。


鍼灸院から戻る前の記念撮影

子供は一人の人間です

 赤ちゃんは母胎の中で35億年の進化をたった十ヶ月で成し遂げてくるのであり、この十ヶ月間だけが子供へ親が100%の保護をしてやれる期間だと言えます。子宮という楽園に存在している間だけが本当に「臍帯」でつながっている時間なのですから、親としての出来る努力は全てつぎ込むべきと思います。
 そして長女の時 にも 長男の時 にも書いたことなのですが、赤ちゃんとはいいながらも産まれた瞬間から一人の人間であり人格を尊重すべきと私たちは考えています。
 一人ひとり胎児の段階から個性は持っているのですが、やはり出産の瞬間に「人間」としての誕生をするのだと今回は強く思いました。姉弟がすぐに手を取って、それに次男も応えているのです。親子や姉弟という関係で暮らしているだけであり、本来は一人ずつ人間が集まっているのです。
子供三人が熟睡の写真  しかし、 食い初めでのお祝のビデオ を見ていただければ分かりますが、親子の関係というものは大昔から未来へとつながる「命の連鎖」でもあります。生命学的な表現をすれば種の保存が第一目的であり、若く躍動的な個体に宿った命はより強固な遺伝子を組織しようとし、そして個体が古くならないように新たな個体を複製して命を移し替えていきます。生命学的には個体それぞれの生死などプロセスの一つであり、特に重要なことではないのです。それだけに「今生きている」私たちは精一杯のことを時間を無駄にすることなく努力し、私たちの子どもたちもまた新たな子どもたちへとつながるように育って欲しいと願っています。
 でも「今生きている」のですから、人間らしい喜びや悲しみなど毎日を楽しみながら、子育てというものも楽しませてもらっています。そのためにも、子供ではありながらも一人の尊厳ある人間として扱われなければならないと思います。


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