医療を行うなら、地域医療ができてこそなのですが

最後に治療に来ていた女子高生なのですけど、激しい部活から腰を原因に下半身あちこちに症状が出ていたものの、練習中は痛みを感じなくなり全力でプレーできるまでに回復してきています。
インターハイ語には一度しっかりオーバーホールをという話をしていて、ちょうど本日に顧問から大学へ進学してプレーを続けてはという勧めがあったそうで、「それじゃ今までは何を考えていたの」ということになりました。
いくつか専門学校は考えていてその一つが理学療法だというのですけど、夢を砕くようだけど病院への収支職はかなり難しいと説明してみました。「えっパンフレットには就職100%と書いてあった」というのですけど、病院は30%もあればいい方で50%以上は老人施設というのには、かなりガックリ来ていました。けれどパンフレットに嘘はなく、素人の甘さです。まぁ高校生に先読みを言ってもまだまだ無理な年代ですが…。
加えてスポーツ分野の医療と言っても、まずは地域医療がしっかりできる基礎があってのもので、スポーツ選手をだけを相手にする職種などは存在しません。例えば女子選手なら月経の問題を抱えているケースが多く、そうなるとスポーツだけに目を向けておられないというか、婦人科のほうが優先されるべきですけど、これも素人の段階で考えておくというのは無理な話です。
医療を行うには、まずは地域医療で実力を蓄積させてもらうことであり、その土台の上に特殊技能が存在してきます。さらに特殊技能が見についてもそれだけに集中できないことは前述しましたし、体力的にもその期間は案外短いものなのです。一人の人間ができることなど、所詮限られた時間であるのですけど、若いうちは夢中に慣れるものがあったならいいでしょう。