難経は補法で治療をすることを書いた本

 実技に特化したテキストが、今度は証決定と選経・選穴の脈診と並ぶ天王山の項目の執筆へ入ってきました。またちょっと打ち込みが停滞しそうな雰囲気ではありますが、本当にここを乗り越えればあとは機械的に書いていける領域のみになります。
 何より先日の日曜日の一日だけで四大病型のほとんどを打ち込めたのが大きく、読み返して修正するので合計3日間必要にはなりましたけど病理考察を基本とした漢方はり治療の骨格は書き上げられています。
 そして証決定と選経・選穴を考え直している間に、難経はやっぱり補法中心で治療をしていくことを宣言している本なんだなぁと改めて感じています。安易に脈診だけで五行穴へ瀉法を行うのは負担が大きく、東洋はり医学会でいう「補中の瀉」ではあったものの数だけが増えてしまうことに疑問を抱いて漢方鍼医会へ写ったのですから。
 瀉法は必要です。でも、今は標治法レベルで邪専用ていしんの力で邪を払うことのみが可能になっているのですから、季節の治療以外では用いないというスタンスで書いてしまいたいですね。