経穴名の由来について

 このエントリーはちょっと長くなりますが、朝から書いていた「取穴書」に掲載される一部です。下書き段階で編集されますから、このままは掲載されませんので、あしからず。
  経穴名の由来について
 第3章での(臨床取穴)や(実践)を試行錯誤しながら記述を始めた段階で、例えば魚際は魚腹の部分に取穴することが肝要になっているとか曲池は池のように深く窪む部分が要点であるとか、取穴と経穴名が深く結びついていることを改めて感じました。委員会の中でも古典の記述に対する解説とともに、経穴名についても記述ができればいいという意見となりました。しかし、作成が進むと一つの経穴に対しての文章量が膨大になってきてしまい、まず取穴法に関する項目だけをまとめて別項目として付随する情報を記載しようということになりました。
 別項目となったことで記載した全ての経穴について名前の由来を掲載することとなったのですけど、委員会では経穴名の由来を把握していたのは一部でしたから、、まずは次の資料を調べさせてもらいました。『まんが経穴入門』、『針灸経穴辞典』、『針灸経穴学(針灸学「経穴篇」)』、『経穴マップ』、『定本「経穴図鑑」』。
 ところが、概ねの経穴については解説が一致しているのですけど古典文献のどこからという記載は皆無であり、一部には全く違う解説をされている経穴がありました。これは何故かと考えると、書き写しの間違いや別説があったこと、また途中で不明になったので作文をしたなど古い時代のことですから色々とあったと推測されます。また今回のWHO標準経穴でもそうですし、時の流れの中で何度も流注も寸法も経穴の漢字表記も変更になっていることから、完全な経穴名の由来については不明だと結論されます。
 そこで上記の資料にインターネットからの有益な情報も加えて、取穴諸作性委員会編として経穴名の由来を記載させてもらいました。先人たちの知恵に感謝しつつ、取穴実技が覚えやすく楽しくなるようにと編集しました。

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