例えば首が痛くて回らない患者さんですけど、一連の処置が終わって座って確認をしてもらった時には、少し症状が残る程度のレベルになるよう計算して治療をしています。要するに「やりすぎ」でなければ、そのレベルとなるはずです。
何故かといえば、治療の「足し算」は簡単なのですけど「引き算」は難しいからです。ですから、少し足りない状態から最後の微調整をするわけです。
お酒を飲み過ぎて「しまった」と思って吐き出しても、二日酔いだけはなってしまいますからね。「やりすぎ」は最も基本的な犯してはならないミスなのです。