治療法則の変化(その1)

 経絡治療といえば難経六十九難の治療法則を金科玉条のようにしてきたのですけど、漢方鍼医会では「学術の固定化はしない」と明記しており、難経七十五難の治療なども積極的に取り組んでいます。
 そして七十五難に関しては私が旗振り役となってきたわけですが、以前には腎経・三焦経の陽池・小腸経と三本行うことをセットにしていました。
 そのうちに腹部を用いても客観的臨床修練が確立して、小腸経への施術は一本目がしっかりできていれば不要だということが分かりました。逆に書けば、元の施術が不充分なために、小腸経で追加の調節をしていたわけです。

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