任脉と衝脈の使い分け、今のところすべてうまく行きました

任脈・督脈・衝脈が使い分けられれば本治法の補助としてものすごく便利であり、そして今までの実績では奇経を動かしたことでの症状回復はぶり返しがほとんどないという大きなメリットがあります。
前エントリーでとりあえず任脈は治療の最初に、衝脈は本治法の後のほうが効率的ではないかということを定義できたので、次は具体的な選択基準です。といっても、督脉は腰部と決まっていますからいいのですけど、任脈と衝脈は体幹部の浅いか深いかくらいしか今のところ決め手がなく、硬結で判断しているのが実情です。まぁ素早く用いれることが前提条件であり奇経なのですから、いちいち考察しなくていいのかも知れませんが。
本日は首が詰まってしまい回せないという患者さんが連続していたのですが、痛みを同時に訴えていれば任脈が・動かないだけなら衝脈のほうが硬結は顕著でした。その基準で治療をしてみて、結果はすべてうまく行きました。
何より患者さんに確認してもらいながらの効果判定をするので、「えっ顎で!?」という反応ですけど即座に首が動くのはもっと反応が大きく、何よりわかりやすいということで面白がってくれます。ていしん治療は効果はあるけど、患者さんは何をしているのかがわかっていないケースのほうがほとんどなので、わかりやすさというアピールにも使えそうです。実際に下顎処置を導入してから、患者数は増えてきていますからね。