督脈の操作の順序、やってみました

二木式奇経鍼を使って奇経が直接動かせているのではないだろうかという治験ですけど、督脈については本治法の前が良いのかどうかを区別するチャンスがなかったのですけど、今朝の患者さんは強烈な腰痛ですから側臥位にしかなれません。
三週間くらい前からの腰痛が東京出張の途中で膝が折れてしまうほど強い衝撃で強烈になってしまい、接骨院では骨には異状がないからと言われたものの明くる日には動けないほどさらに痛みが強くなって救急車で運ばれています。けれど病院でも骨には異常がないからということで、帰宅するように言われてしまいました。やっぱり腸骨稜の亀裂骨折がありました。
痛みが激しいので患部の診察から初めて、尾てい骨に督脈を動かそうということで操作をしてみましたが、思ったほど筋肉が動かなければツヤも出ません。そう簡単ではないですね、やっぱり。
それで本治法をして半時間くらい休んでもらい腰を観察すると、筋肉はかなり緩んでいます。やっぱり本治法です。散鍼をした跡とゾーン処置のあとに督脈を操作しましたが、結局は最後の段階で臀部の筋肉を緩めるのと同時の場面が一番効率的でした。今のところですが、腰痛の場合肩こりよりずっと病症が深いので最後のほうが効率的になるのかなぁと考察しています。
(追記)
昨日は少し体調を崩していたので布団で寝ている時間が長く、寝腰が痛かったので昼休みの自己治療でも試してみました。
いきなり督脈を操作したなら、これは気持ちいい。腰痛も少し緩みました。脈状も改善しているのですが、響きがすぐ薄れてしまいました。本治法のあとにやってみると相変わらず気持ちがいい。そして奥まで響いて持続力がありました。