「ていしんはどうして効果が出せるのか」の直球の質問

昨日に滋賀漢方鍼医会の非公式月例会が開催され、この冬で最も厳しい寒波の中を参加してきました。そういえば昨年は思っていた以上に積雪があって南彦根駅まで送ってもらい、戻ってきたなら全て凍結していて怖い足元を必死に帰宅していたことを思い出しました。
研修そのものは外の寒さを吹き飛ばすごとくエキサイトしたのですけど、半分は悪口になってしまったことだけ仕方ないですけど残念。私以上に滋賀の会員は、臨床と乖離した本の中身と討論会の態度に、激怒していました。
「ていしんはなぜ効果が出せるのか」という直球の質問がいきなり投げかけられたのですが、まず鍼という道具は気を伝えるものと同時に患者から邪気を受けないようにする道具でもあることを認識することが大切だとした上で、流注状を軽擦する段階から才気が始まっていてこれが自動車で言うならセルスタートの状態。そこへアクセルを踏み込むのが鍼であり、だから必ずしも刺鍼する必要はないのです。でも、でも、毫鍼は毫鍼のメリットがあります。
もちろんていしんを当てたならアクセルが勝手に踏み込まれるのではなく術者が天と地の気を集めて送り込むのですけど、軽擦で経穴が活性化されていたなら術者はそこまで頑張らなくてもいいというか本人の持っている気を送り込まない注意も必要だと添えておきました。