ちょっと勘違いというか余計な力が入っていたというか

うーん、どうも勘違いをしていたのか余計な力が入りすぎていたというのか、一年半くらい補瀉手法に呼吸を組み合わせてもっとパワーアップをと考えてきたのですけど、軌道修正仕方なしです。でも、悪い方向ではありません。
「天空の気を吸って・地の気をもらって・術者はそれを通す媒体となる」というのは有名なことであり、決して自分の気を使って補うようなことはしてはいけないというのも先輩からずっと注意を受けてきたことです。
問題は「天空の気を吸って」です。きっかけは軽擦をするときに意識的に息を吐きながらのほうがよく分かることを発見し、脈状の変化も大きいことを研修会で確認できたのですから吸気にももっと工夫をすればといろいろ試したのですけど、どれも「これだ」という方法がありません。
自分の気を使わないようにするのであれば思い切り息を吸ってから軽擦をすればということなのですけど、途中で息切れしてしまうことが多いのです。また手法の途中で息切れしてきたならと、邪念も入ります。何気なく午前中に思い切り域を吸わずに何度も呼吸を分けてやっていたなら、柔らかな脈状ができていました。患者さんの反応もいいですし、昼休みの自己治療でも特にパワーが落ちたような感じもしませんでした。
つまり、姿勢がそうであるように呼吸においても「自然体」であること。ただ、軽擦や手法のときは吸気ではなく呼気の状態に気をつけていれば、それだけでよかったようです。直前に軽く息を吸い直してから手法へ入る、それだけだったようです。