七十五難での小腸経使用は半分程度?

 一昨日に速報で投稿している難経七十五難型の肺虚肝実証で小腸経は使わないかも知れないというケースですが、過去の論文を読んでいただければ分かるように当初は腎経の太谿・復溜・陰谷のいずれかと同じ側の陽池まででした。
 しかし、それでは条文に合わないことと治療効果の持続性に差があるということで、敏感な患者さんの協力を得て分かったことが小腸経へも営気の手法を加えることであり、これで条文と合致しました。
 「条文と合致しているのだから」とその後は何としてでも小腸経まで運用していたのですけど、今は違ってきました。数脈になったりしている時に腹診もよく観察するとせっかく整っていた寒熱状態が崩れており、「三点セット」を強調していながらも陽経の運用は肩上部が緩むことでほとんどGOサインを出していた一点尺度の罠にはまっていたということでしょう。反省。

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