年金暮らしでも通院できる体系を…

前エントリーの種明かしになる投稿ですけど、一時間に6人ずつという治療は専門家を目指す学生としてもクリアできるハードルには掲げない数字かと思います。ただ、私としてはあまりに安易なハードル設定に感じてしまいますが…。
下積み修行をさせていただく鍼灸院というのは最低限でも一日の人数が二桁であり、そこをどうやって書き換えていこうかという先生のところでしょう。実は心のなかではわかっていても、「今の経済状況なら自分の時代は安定できているから」と発想してしまうのも、地方で開業しているとうなずけてしまうのも確かです。
けれど今朝の患者さんでまだ若いお母さんだったのですけど、「アホやし平成元年の開業時から料金は変えていないんですよ」と話ししていたなら、この料金は治療効果にしては安すぎるという反応をしてくれました。これは非常にありがたいことです。けれど年金暮らしの方が通院を続けられる料金水準とすれば、デフレを引きずっているとは言われるでしょうけど今の料金体系なのです。
いずれは息子や娘が治療家として「にき鍼灸院」を継承してくれることを期待しているのですが、その時には今の料金からもう少し改定する必要が生じてきます。でもでも、西洋医学の編みにかからず痛みやその他に苦しんでいる方々がこれほど多いのですから、「駆け込み寺」のような治療システムが存続してもいいと私は思うのです。