「なんで顎で腰が」と不思議そうな顔

昨日から来院されている高齢のご婦人はぎっくり腰であり、自発痛が強すぎて仰臥位になることもできなかったのですけど肺虚肝実証の本治法で自発痛が半減できたなら、最後は円皮鍼の痛み止め処置でなんとかなりました。
本日は自発痛はなくなっていたもののまだ仰臥位になれないので同じく肺虚肝実証で本治法を行い、最後はこわごわながら仰臥位に。けれどまだ臀部を浮かせることができません。
そこで「押し流す奇経治療」で腰部の標治法のときに帯脈を予め押し流しておいたので、仰臥位で衝脈も押し流して起き上がるように言うと普通にできましたから、とても不思議そうな顔です。「なんで顎で腰が」です。
実はこの患者さん、30年近く前に「こんな首の痛みで苦しむならあのときに死んでいたほうが良かった」と苦しみを何度も何度も訴えた激烈な鞭打ちから回復している方で、年に何度かは治療に来院されるのですけど「こんな不思議なことが」でした。