白杖歩行から再認識したこと

 ちょっと臨床とは直接関係ない話題かも知れませんが、私は白杖を持たないと一人で歩行できないのではありますけどまだ光は見えているので、歩行の度に杖を振り下ろしながらという歩き方を最近はしていませんでした。
 決まった場所を歩くことがほとんどであることと、外であるなら大体の空間認知は出来るので、白杖は障害物を探したり避けるための道具として使っているからです。
 ところが、夕方に一歳四ヶ月の次男を一人だけ連れて近所のショッピングモールに出かけていたのですけど次男は爆睡となってしまい、左手で次男と荷物を抱えながら単独で歩かねばなりません。それも次男にケガをさせられません。
 通路はよく知っているはずなのですけどバランスが悪く、夕方の帰宅を急ぐ人も多いので歩きにくく、白杖を振り下ろして進路を確認したならその響きで何と簡単に通路の幅など空間認知が出来てしまうことか・・・。すいすい歩いて戻ってこられました。
 「灯台もと暗し」というのか「基本が一番大切」というのか、音と空気の響きも白杖での単独歩行には重要な要素であったことを再認識したのでありました。同時に空間認知という概念を持ち込めば、経絡の証明につながりそうな予感も。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です