脈診の項目で停滞していましたが

 実技に特化したテキストを執筆中なのですが、脈診の項目に入ってきて緊張してしまい何日も打ち込みが停滞していることはすでに書いてきました。ここが本丸ですからね。
 今までの臨床をすべて振り返って考えをまとめ直してきたのですけど、自分自身の臨床としてはすでに30歳までに固まっており不問診も修行時代に半分・開業してから半分で完成してしまっているのですが、それゆえに他の人達と話が噛み合わない面もあるのは確かです。
 伝統臨床セミナーで腹診を担当することにもなって同時進行で腹診のやり方を洗い直してみて、病理産物を具体的に探ることの意義が再認識されました。病理考察を面倒がって飛ばすくせがついていたのは、新型コロナ騒動で臨床の方向を見失っていたようです。恥ずかしながら証決定がワンパターンになりがちだったのはわかっていたのですけど、抜け出せなかったものからようやく解き放たれた感じがしました。
 どれだけ脾虚肝実証を肺虚肝実証で強引に置き換えていたのか、あるいは女性患者なら肺虚肝実証にしてしまうと治療はできてしまうので押し切っていたのか、患者数と合わせて大幅にこの春は変えていきたいです。