そうそう、橈骨茎状突起です

 そうそう、伝統臨床セミナーの中では、書き落としてはいけないことが一つありました。
 それは脈診をする時にまず中指を当てるための基準となる、あの橈骨の突起部分。学生へ「橈骨茎状突起」と教え続けているようで、これでは正しい知識がいつまで活かしても伝わらないどころか、間違いを教え続けているのですから修正できる見通しがありません。解剖の本にはきちんと橈骨茎状突起は橈骨の先端にある米粒上のものと書かれてあるのに、どうして教科書を修正しないのでしょう。
 そういえば現役の医者でさえ橈骨下端の骨隆起について名称があるのかないのかはっきり知らなかったというか、医者がやっている脈診の真似事なら名称などどうでもいいのでしょうけど前面と外側で最も高い部位が異なっていることをあまり認識していなかったよなぁ。