寒さのためでしょうか、邪気論が目立ちました

 3月下旬になっているのに二ヶ月前の大寒のような寒さのためでしょうか、邪気論での治療が目立っていたのでした。
 まだ確信はないものの、大阪漢方から提案されてきた邪気論というのは経絡が詰まっている状態のことを指しているように感じます。臓腑病と経絡病の区別が経絡治療ではできないものの、どちらも治療できてしまうのですからあえて見極める必要もないというのが先輩諸趾の考えでした。
 脈診では未だに区別できませんけど、病理産物を積極的に触るように改良した腹診では病理産物の重たさからなんとなく区別できるように放ってきています。けれどはっきり区別できるわけでありませんし、切り分けツールという非常に便利なものがあるのですからあえてギリギリの追求をしなくてもいいとも考えています。