最後から二番目の女性の患者さん、自営業をされているのですが午前の最後にしゃがんで立とうとした瞬間に腰に激痛が発生したとのことです。そのまま仕事は我慢をして自動車も自分で運転されてきましたが、少し姿勢を変えるだけでも強い痛みでとてもつらい表情になります。
脈診だけで骨折は確信できましたから、側臥位で触診すると右の腸骨で腰眼と反対側に疲労骨折がすぐ発見です。打診もして裏付けを取り、診断を告げました。
「あぁやっぱり仕方ないなぁ」という反応でしたが、「実は私も現在疲労骨折を抱えていてこの痛みはよくわかります」と話を展開していくと、「先生も仲間なんだ!!」と嬉しそうにトーンが変わります。
「そりゃ仲間は仲間ですけどね」と一応反応してみました。けれど関西のおばちゃんですから痛みをわかってくれる人が隣りにいただけでテンションが上っています。「3日後に敦賀まで祖父母山間で出かけたいのですが」と最後に来ましたが、「大丈夫ですよ」の返答にしっかり治療を続けることを何度も何度も繰り返して帰宅されていきました。