以前なら「それっ!来た!」という感じで、陽虚証で熱が乱高下しているものには井穴刺絡を用いていました。
しかし、陽経からの治療の範囲が広いことが分かってくると陽虚証のものにも応用が怖くなくなり、この熱が乱高下しているものに対しても井穴刺絡の必要性を感じなくなってしまいました。
先程の患者さんは陰経から行おうとすれば肺虚陽虚証なので小腸経を使ったのですけど、伝統鍼灸学会で盛んに効果があるといわれていた後渓を初めて用いて、本治法が済んでしばらくしたなら熱っぽいのがすっかり取れたと報告をもらいました。