盲導犬の事件から

盲導犬が何者かによってフォークを突き立てられていたという事件が先週末にありました。これに対して様々な反応がありますけど、理解不充分なままでの報道があるので、転送可能というメールが届いているので掲載しました。
以下、岡本 さんのメールを転送します。
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盲導犬が傷つけられたニュースがいろいろなメディアで報道されています。
昨夜のTBSテレビ「ニュースキャスター情報7Days」でビートたけしさんが次のようなことを発言し、掲示板やツイッターで賞賛の意見が寄せられています。
要旨「盲導犬は神経を使うから、犬の寿命が16年なのに8年しか生きられない。そのような犠牲を受けているのに、今回の事件でさらに、盲導犬が二重の犠牲を受けた。」
この内容は誤りです。盲導犬の平均寿命は、ペット犬の平均寿命よりも長いことが統計で明らかになっています。
参考
http://www.kansai-guidedog.jp/knowledge/training/index.html
さらに、「盲導犬が人の犠牲になっている。」という発言は、今回被害を受けた盲導犬のユーザーに対し、耐えがたい仕打ちではないでしょうか。
ユーザーさんは、犬の異常に気づいてやれなかったことを悔やみ、泣いておられたそうです。
また、テレビなどで報道されている中で、「盲導犬は痛みに耐えて吠えなかった。」ということを強調しています。このことが、「盲導犬はかわいそう」という意識を多くの人に植え付けています。その結果、最近街中で、盲導犬ユーザーに対して批判の声をあびせる人が出始めています。そして、もっと恐ろしいのは、模倣犯です。
「本当に何をしても鳴かないのか?」と、おもしろがって近づいてくる人が現れるかも知れません。
みなさんにご協力いただきたいのは次のことです。
報道による間違った情報が広がらないよう、SNSやブログなどで、以下のことを広めていただくようお願いします。この文章を全文転載していただいてかまいません。
また、周囲で、盲導犬について間違った意見に触れることがありましたら、以下のことを伝えていただきたいのです。
・盲導犬は、痛みを我慢して鳴くのをやめたり、恐怖に耐えておとなしくするような訓練は受けていません。足やシッポを踏まれたら痛がって鳴きます。
鳴かない、動かないのではなく、攻撃的に吠えたり、噛みつき返すなどの「積極的な抵抗」をしないというのが、盲導犬になる条件の一つではありますが、そのような素養の犬は訓練の早い段階でキャリアチェンジします。
・このことは、盲導犬をスーパードッグとして取り上げる報道のせいで、多くの人に誤解されています。
・「全日本盲導犬使用者の会」からの緊急コメント
http://guidedog-jp.net/#menu1
盲導犬とユーザーが安心して外を歩けるようにするために、ご協力をお願いします。
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