ただの「くせ者」だったのでは?

 今週の月曜日に初めて来院されて、今日の二回目で治療終了となった患者さんなのですけど、主訴は肩上部の痛みが取れないこと。強い自発痛が持続していました。
 きっかけは寝違いのような首の軽い痛みだったのですけど、これが二週間前に発熱したなら高熱になってしまい、解熱してもひどい痛みだけが残ったというものでした。
 真熱がこもっているための痛みだったわけですが、西洋医学にはない概念ですし鍼灸であっても病理が理解できなければうまく回復に導けない症状です。毫鍼を使うなら、絶対に深く刺鍼してはいけません。また陽虚証として標治法を行わねばなりません。
 これにはおまけ話がありまして、この患者さんは保険の営業を職業とされていて、「にき鍼灸院」のことは以前から知っていたのだとか。「ここはただ者ではないと思っていた」というのが患者さんの言葉ですけど、ただの「くせ者」だったのでは?

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です