抗悪血剤だったとは

 「時邪をまず払って気血津液論と邪論を使い分けていく」ことを書いたのですけど、今日の臨床ではこちらが驚かされる結果がいくつかありました。
 まず鬱傾向が最近強く不眠でつらいという患者さん、心療内科の薬では眠れるが悪夢を見て目が覚めてしまい副作用も強いので、最近漢方薬に切り替えると副作用がなくなるものの不眠には変化がないといいます。
 痛みを訴えてきたときには肺虚肝実証で著効のある人ですから、その延長線上で治療できるだろうと最初踏んでいたのですけど、時邪を払ってしまうと気血津液論が適合すると出てきます。ここで気づいたのですけど、漢方薬は抗悪血剤みたいです。ですから脾虚陽虚証で心包経まで補うと、全身が温かくなってきました。

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