肺病での治療は便利

 数脈で陽経から治療をするときには、剛柔関係にある経絡を用いることにより気血津液論だけでなく邪論もまとめて考えて運用できるのですけど、この方法に落ち着いてまだ一年も経過しないと思います。
 今年はインフルエンザの流行が例年より早いということで、既に流行宣言は出されたのですけど肺病で治療すべき患者さんが多く、小腸経の五要穴を使って背景へのアプローチをしていなかった頃には一体どうしていたの?と、自分でも思ってしまいます。
 気血津液論で肺虚証となれば、肺虚陽実証・肺虚陽虚証・肺虚肝実証しかなく、陰虚証タイプのものは強引に肺虚肝実証に含めていたと思います。しかし、肺病を陽経から、つまり小腸経から扱えるのは便利です。今日も何人もの患者さんがおられました。

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