陰陵泉

 東洋はり医学会時代には病症に「逆気して漏らす」があれば割と簡単に使っていた陰陵泉なのですけど、漢方はり治療を目指すようになってからは脾虚の病理で合水穴を実際に用いるというのはなかなか出会わないケースであり、実際に用いた記憶がここ数年はありません。
 というよりも、脾経の場合には太白と商丘があまりに便利であり、インパクト泰斗も表象的にハッキリしているものは用いやすいので自然と陰陵泉の出番が少なくなっていた感じであります。
 それが熱さが少し戻っていながらも大気が不安定で毎日のように夕立があるこの頃では陰虚証の病理がいつもより進んでいる患者さんが多く、脾虚証の時に注目していたならやっぱり陰陵泉が適応の患者さんが今日はいました。まだ増えそうな感じです。

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