常に手袋をつけているような感覚の患者さん

 午前中に久しぶりに来院された患者さん、以前は腰痛だったのですが今回は右手の指がうまく動かせず感覚が鈍いということです。接骨院へ行ったところ手根管症候群ではないかといわれ、首や肩上部にも原因があるとは言われたものの電気治療程度だったそうです。
 昨年から通院されている別の患者さんは両手どちらも動きが鈍く、感覚は手袋をつけているようでジュースの自動販売機へコインを投入するのも目で確かめながら出ないとできない状態だということでした。
 今日の患者さんも「財布からお札やコインを取り出すのも苦労する」と発言されていたので、「手袋をつけているような感じでしょう」と尋ねたなら「うまい表現ですね」という返事です。こちらは左右の手で動きのスピードが顕著に違っていて、財布からお金を取り出すのが面倒になると左手でやってしまっているのは想像通りでした。
 それで治療ポイントなのですが、側頸部でも電気運動点の翳風を中心に強烈な硬結になっているのでこれを緩めていくことです。ただし、本治法で緩んだのを確認してから局所を触らないと逆効果になってしまいます。昨年からの患者さんは、常に軍手をはめているような状態だったところから、今は違和感程度に回復しています。

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