ぎっくり腰とゾーン処置

 ぎっくり腰は最後に円皮鍼による経絡流注の議事回復と、深い部分の血を強引に動かす瀉法鍼との組み合わせで痛み止め処置ができます。90%以上の患者さんは、一度の治療で治癒できます。日数が経過しているとさすがに一度だけというわけにはいきませんけど、それでも痛みは問題ない程度に回復できます。
 この伝家の宝刀とでもいうべき痛み止め処置なのですけど、残念ながら私のオリジナルであり滋賀漢方鍼医会の会員くらいしかほかには実践していません。うちを卒業した助手が開業をしてすぐはやるようになるのは、このぎっくり腰の処置ができるというポイントが大きいと思っていますし、実際にそのようです。
 ところが最近ゾーン処置を行うようになって、まだ痛み止め処置をしていないのにぎっくり腰がほとんど楽になっているというケースが多く出ています。邪の処置が大切という実例であり、逆に言えばゾーン処置があれば病理考察が明快なら気血津液論と組み合わせるのがより効果的ということです。

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