切り分けツールのさらに追試

 やっと鍼灸関連の話題ですけど、先週から時邪を用いての気血津液論と邪論の切り分けツールで考え込んでいることがありました。
 時邪を陰経・陽経のどちらの井穴からも払うと片方は必ず脉状が跳ねてしまうのでこちらは除外して、きれいな脈状が得られた陰経もしくは陽経で浮沈で沈めば邪論から浮けば気血津液論からと簡単明快なのですが、それでは陰虚や陽虚の状態はどうなってしまったの?もう脈状には現れなくなってしまったの?切り分けた後にしばらく放置しておくと脈状はどうなるの?
 ということで、今日は時間がありましたから時邪を払った段階で何人かの患者さんを放置させてもらいました。浮沈の脈状は、ほとんど変化がありませんでした。時邪を払ってしまったのですからシーソーのバランスが大きく傾いた結果を切り分けツールとして利用しているのですから、一時間もすればどうかわかりませんけど数分間なら変化はしないということです。陰虚と陽虚については、切り分けツールの前に確認しておくことと、その他の診察から決定するということになります。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です