伝統鍼灸学会での実技を見て

 伝統鍼灸学会では、昨年のWFASに続いて多くの団体が実技公開をしていたのであり、通訳の必要がないのでより詳細なものを見せてもらいました。
 しかし、以前から感じていたことなのですけど証決定が脈診のみで短時間で簡単に決定されているのは、あまりに乱暴に思えます。それも決定したものには疑いを持たず、選穴もいくつかの候補から選ぶということがほとんどの団体では行われていませんでした。
 せめて実際に鍼をする前には経穴を探って、その反応から「これで大丈夫だから」のような確認がないと、刺激治療とほとんど差がないのです。経絡治療なのですから、経絡の特性を最大限に引き出すための細かな配慮が、もっとあっていいはずなのですが・・・。

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