脾病も結構な割合で存在

 今まで脾病、つまり脾経へ営気の手法を行う邪気論での治療が不得意というかあまり行ってこなかったのですけど、こつがつかめた感じです。
 気血津液の製造元である脾も邪気を受けることがあって当然ではありますが、脾虚肝実証という陰実で切り抜ける手がありますし製造元への瀉的なアプローチは今ひとつ乗り気ではなかったのです。
 けれど腹診で内臓下垂が認められるとき、これは放置できないので思い切って脾病として処置をしたなら停滞していた膝関節痛が回復に向かった患者さんがいます。誤治を続けていたのだと反省して内臓下垂はまず脾経の変動だと定義したところ、脾病も結構な割合で存在しているのだということに今更ながら驚いています。

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