えっ、ぎっくり腰がわからない!?

 初診の患者さんであり円背ですから元々仰臥位にはなれなかったのですけど、とてもつらそうな表情でありうめき声を上げながらベッドに横になられます。
 ご高齢ですからデーサービスは受けられているのですが、昨日のサービス中にそれまで普通に歩いていたものが腰の激痛で動けなくなってしまい、とても介護できないということで救急車で病院に運んでもらったということです。
 一応レントゲンはして過去の粉砕骨折は確認されたものの、特に異常がないということでブロック注射を受けてなんとか帰宅できたものの、ほとんど痛みに変化がなかったということです。脈診すればぎっくり腰の脈状であり、背筋を確認すると痛みの発生している箇所が明確です。
 救急車で運ばれてくると大けがだというレッテルが貼られてしまうのか、ぎっくり腰という概念が抜けてしまうのか、とにかく一番身近な腰痛に気づけないのですね。まぁ西洋医学ではぎっくり腰への絶対的な処置は、ないのですがねぇ。

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