最初に断っておいたのに

 話題が最近一日ずれていて申し訳ないのですけど、昨日の見学者のことについて。社会人から途中天候の鍼灸学校二年生とのことでしたけど、今の専門学校では実技時間が圧倒的に不足していて、一年生の時は週に一度の実技であり、しかも鍼とお灸が交互でしたから実質的には月に二回だけが鍼を持つ時間だったとか。
 二年生の半ばですが、そのような経験値に「ていしん」のみでの治療というのは刺激的で段々と魅了されていったものの中身がいつの間にか置き換わっていて、最後に質問を受けてみると「ていしん」の局所に対する補瀉のあり方になっていました。
 最初に、経絡を効率的に運用するために考案された道具が鍼やお灸であり、経絡を動かすのに今の治療体系で最も適した道具が「ていしん」であるだけの話ですよと断っておいたのに。

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