手掌のしびれ、ここがポイント

 午前中に来院されていた初老の男性、愁訴が多いのはわかるのですが勝手に話をされていると場所も時間もあっちこっちしているので、交通整理をするのがまず大変。その次はどこで入れ知恵されたのか、腰痛が発生してくるのも頸椎ヘルニアからだと言い張りますからこれを説得するのも大変。
 それで主訴は両方の手掌にしびれがあり悪化中だということなのですけど、範囲が神経分布にも血管走行にも一致しておらず、しかも一日の中でも強弱があるといいますから頸椎ヘルニアとも違います。
 本治法を終えた段階で首を触診し治すと後頸部のヘルニアが明らかになりましたけど、それよりも斜角筋の硬結がより明瞭です。試しに圧迫してみたなら、すぐしびれが軽くなってしまいました。がたいがいいので少々きつく最後の仕上げをしたところ、「随分違ってしまった、これからよろしくお願いします」と態度が急変しているのには笑ってしまいました。
 そうしたなら午後には女性で同じような症状の人が来院するので、すぐ斜角筋を押えてみるとやっぱりしびれがその場で軽減します。一つ治療ポイントを攻略できました。

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