今のところの納得点

 夏期研での録音を聞き返していたのですけど、その会場でも「これは!!」と心にとめていたことですが、「営気のみ経絡循環の流れに沿って動いている」という説明、参考になる話です。
 衛気というのはいわゆる気のことであり、陽気と言い換えてもかまいませんし、経絡治療の世界では捜査の対象としているそのもののことです。経穴を触った瞬間に全身の脈が変化し、全身状態も変化するのですから、「胃の気」とも通ずることから本質であります。
 けれど邪を排除することによって胃の気が増すことも事実ですし、置鍼という技術は表現のしようがないくらい気持ちよく全身の回復にも役立ちます。すると、衛気の流れる方向についてはとりあえず無視をして、循環という点においては営気が一定方向であるということだけを問題にすべきというのが今のところの納得点です。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です